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CWAだより

CWAだより㉑

2024年 新年明けましておめでとうございます

2023年度は政府が5月にコロナ感染症の位置づけを季節性インフルエンザ並みの5類に引き下げたこともあり、約3年にわたるコロナ禍でストップしていた「英国語学研修」が本格的に復活した年となりました。
当社におきましては、春夏秋のグループ語学研修や修学旅行及び英国留学・豪州留学など、合計約2200名の生徒さん方に英国コッツウオルズ地方でホームステイをしながら「生きた英語を学ぶ」機会を提供することができました。 本当に久しぶりの喜びの年となりました。
これはコロナ禍で思うように海外へ行くことができず、また外国人と直接コミニュケーションが出来なかったことで、海外への希望者が予想以上に多かったことによるかと思います。たくさんの生徒さんがホームステイ生活を楽しみ、ホームステイの方々と生き生きと会話している姿を見ていると、こちらも嬉しくなってしまいます。 
しかし、一方でこうした多くの参加希望者への、ホームステイ手配が思うように出来ず、十分に皆さんの希望に沿えなかったことを非常に残念に思います。それはホームステイの絶対数がコロナ前の半数近くに減少した理由によります。これは英国のみならず、オーストラリア、ニュージーランド、米国、カナダなど、他のディスティネーションでもホームステイ不足が生じていると聞いております。
ホームステイが不足する理由は①未だコロナ感染が心配で、外国人を受け入れ難い、またはこれを機会にリタイヤしたい。②コロナ禍でどこにも行けなかったので、休暇中は家族と一緒に長期旅行をしたい③コロナ禍にリモートが続き、今まで生徒さん用であったゲストルームをワークスペースに改築してしまったなどの理由によるところが多く、ホームステイの不足が生じてしまいました。当社では皆様にシングルステイの希望者もツイン滞在にしてもらうようにお願いし、一人でも多くの希望者全員にホームステイ体験を実現していただくよう、やりくり努力いたしました。それでもホームステイ不足が続きました。
現在、現地ホームステイコーディネーターは、ローカル誌への掲載、SNSでの配信、チラシ配布、または知人からの紹介等を通じてホームステイの絶対数を増やす努力をしております。こうした努力をしつつ2024年はさらに増えつつある生徒数に応えるべくホームステイ受け入れ体制作りをしていきたいと思っております。
また昨年はホームステイ不足に加えバス手配にも苦労しました。これはコロナ禍でドライバーが多く失職してしまい、思うようなバス手配ができないことによります。今年は手配先のバス会社を増やし早めにバスの確保に努めたいと思います。
 上述の通り、昨年度の課題に取り組みつつ、今年はさらにプログラム内容を充実していきたいと思っております。例えば英語授業ではできるだけ聞く・話す、人前でプレゼンするといった今までのプログラムをさらにActiveにやっていけるような教授法を取り入れたり、英国人とのディスカッションも現代に関わる問題(例えば環境問題、少子化、ウクライナ戦争など)などを取り入れていきたいと思っています。
 
現在の世界の政治、経済の状況を見ますと、一言で言えば、国家や民族の分断が益々進んでいるように思われます。その分断を抑え、集約する力を発揮していく方向へ向かうには、まず一人ひとりのコミュニケーション力が必要だと思います。そのためには若い人達には「英語によるコミニュケーション力」を習得する必要があり、そのプログラム作りこそが、私共の仕事ではないかと思っています。今年もCWAスタッフ一同、一丸となって邁進していきたいと思っております。
どうか本年も宜しくお願い申し上げます。               


CWA代表 吉元誠二郎

CWAだより⑳

2023年にあたって

2022年は日本を含む全世界の動きがコロナとの共生(withコロナ)社会へ推移し始めた年と言えます。 即ち、英国をはじめ鎖国状態であったオーストラリアやニュージランドも入国制限を緩和し、留学生を受け入れるようになって来ました。 また、日本も外務省の海外渡航レベルが31へ変更され、日本人の海外旅行の再開がようやく動き始めました。 それを受け、弊社も昨年の夏には6校、秋には3校が、英国語学研修や修学旅行として再開し始めました。 その間、現地で参加者全員のPCR接種や一部コロナ感染者が生じ、その対応を伴いましたが、概ね、大きな問題もなく研修を終えることが出来ました。 約2年半ぶりの研修でしたが、そこに生き生きとした生徒さんらの笑顔、英国人と楽しそうにおしゃべりをしている姿が再び戻ってきました。それを何よりもうれしく思ったのは私だけでしょうか?  生徒さん自身、コロナで思うように対面授業も受けられず、ことごとく学校行事も中止になり、一度として楽しい集団生活を過ごせなかった学校生活がやっと戻ってきたという喜びは想像以上のものがあるかと思います。 

こうした動きを受け、昨年秋に入ると、嬉しいことに、2023年春・夏の研修復活の動きが次から次へと、全国から再開希望の声が寄せられました。そして、現時点で春12校、夏22校、秋4校が決まり2023年は「コロナ復活元年」と言える年になりそうです。コロナ前の約7割が戻った感じです。

 一方、日本では、この5月よりコロナもインフルエンザ同様の扱いになったり、マスクをつけるのも緩和されるようになったりと、コロナ感染より一歩脱した状況になりつつあります。しかし、一方、弊社では、万一、現地にてコロナに感染した場合の対処方法を、今年も引き続き問われており、まだまだ気が緩めない年とも言えます。

 コロナに感染していたこの3年間に、現地コッツウオルズも変わりました。老舗だったお店はなくなり、新しいファッションのお店に入れ替わったり、馴染みのレストランの代わりに、新しいレストランやスーパーになっていたりしています。又、バス会社さんの親しかったドライバーさんもいなくなり、新しい人に変わったりしています。 そして、何よりも何十年もホームステイを引き受けて下さった方々もこれを機会にリタイアされてしまいました。何年振りかの面会式に馴染みのホームステイの人達の顔を見つけると嬉しくなって、思わずハグをしてしまいます。 コロナが残した爪痕は、色々なところに出ているのだなと悲しくなってしまうひと時です。

 しかし、コロナ明けの新しい時代に過去を懐かしんだりしていても仕方ありません。時代は、ウクライナ戦争による人間同士の殺戮、又、その影響によるエネルギーや食糧資源の不足、円安、地球規模の気候変動等、日本人としても、又、地球人としても解決しなければいけない課題が山積みになっています。

それらを解決する最も力になりうるのは、これからの若い人達の力です。そのために、今、その準備と

実力を兼ね備えることが大切で、弊社は、「英語によるコミュニケーション力の養成」面からさらにバックアップしていきたいと思います。 日本から少し目を外に向けると、そこには、同じ人間でありながらどうして?どうしてこうなるの?という疑問が噴出してきます。 それらの疑問を常に自分に問い続けられるような形のコミュニケーション力を持てる視点からのプログラム作りにしていければと思っています。

 現在、IT時代と言われ、パソコンの中の世界が唯一のような風潮がある中、「体験の格差」がこれからは、問われてきます。即ち、自分で体験し、体感し、体で覚えながら考え、自分の意見を発信していくことが大事だということのようです。 そんな2023年のCWAのプログラム作りに努力していきたいと思っております。                         

CWA代表     吉元誠二郎

CWAだより⑲

2021年1月6日 新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

2020年から始まったコロナは、残念ながらこの2021年も続くようです。全世界の医療崩壊が起きないうちに、ワクチン接種が広がり、治療薬が一刻も早く発明されることを期待したいと思います。

 そんな中、当社では英国へ実際に渡航できない代わりに、英国に行ったような模擬体験をしてもらう「リモート留学」というプログラムを立ち上げました。英国コッツウォルズ地方にある色々な教育資材をフル活用し、現地スタッフがテーマごとに丁寧に取材し、インタビューした素材を東京に送ってもらいました。そして、それを東京スタッフが英国の歴史、文化や英国人のライフスタイルなどをテーマごとに十分に理解できるよう1つのプログラムに仕上げました。2月からこのプログラムを使用した「リモート留学」を実施していく予定です。

 このプログラムには2つの目的があります。

1つ目は、もちろん英語学習です。現地の先生、学生、ファミリーによる現地案内やインタビューに答える英語を聞きとります。画像に映る身振りや顔の表情だけを頼りに英語を聞き取る事は、意外に難しくヒアリング力の強化につながります。その内容を理解し、質問に答えるためには発言力や表現力を養うことになります。

2つ目は、英国のコッツウォルズ地方の歴史や文化を知ること、そして何よりもそこに住む人々のライフスタイルや考えを丁寧に見ていく事で異文化理解を養うことです。プログラムのテーマは、全てコッツウォルズ地方を拠点においています。例えば、「シェイクスピアの故郷~ストラットフォード」、「オックスフォード学生によるキャンパスツアー」、「心の癒しの里コッツウォルズ地方に住む人々」、「英国人主婦が語る、食生活やスーパーマーケット巡り」、「日常生活における英国人のSDGs活動」、「英国人の住生活へのこだわり」、「英国人の年間イベント~クリスマス、イースター」などのテーマを題材にバーチャルツアーなども交えながら、インタラクテイブな形でプログラムが進められます。

現在、ポストコロナで日本経済に何がもたらされるかが問い始められています。そしてコロナ禍で大きく変わったことの中のひとつは「リモートワーク」の加速で、オフィスに行かなくても仕事をすることが出来るようになったことです。これは、「成果主義」という評価になり、オフィスに行かなくてもきちんと内容のある仕事ができたかどうかが重要になってきます。また、世界を移動しなくても会議ができるようになり、これは国境の壁を取り払う効果もあったと思います。英語でいうコミュニケーションツールが重要であり、仕事ができるかどうかはこの英語力次第にかかっていることを痛感しました。

こうしたことを踏まえて当社では、このリモート留学を、「英語習得」と「成果主義」を目指したプログラム作りにしたいと考えています。生徒さん達はこの「リモート留学」の授業を受けて、それを理解するだけでなく、自分で考え、「英語」で表現していく「成果主義」が問われてくることになります。実際に英国に行き、五感で異文化を感じ、グローバルな視点を育成できるまでの間、このプログラム運営に頑張りたいと思います。

                                               CWA代表 吉元誠二郎

CWAだより⑱

2020年5月12日

新型コロナウイルス感染の対策として、Stay (at) Homeを合言葉に国ごとに独自の方針を発表しています。

東京でも、今しばらく在宅勤務や外出制限が続きそうですね。

イギリスでは、厳しいロックダウン中でも、111時間の外出(お散歩や食料の買い出し等)は認められていて、現地在住のCWAスタッフは毎日のようにお散歩に出かけているようです。

コッツウォルズは、その美しい自然も大きな魅力の一つです。コッツウォルズ・ストーンで造られた特徴のある建物に加え、チェルトナムには、美しい公園やパブリック・パス(国有地・私有地の別なく、対象となる土地を一般の人たちが通行することが認められている場所。フィールドなどに多くみられる。)も多く、のんびりと散歩しながら開放的な空間に身を置くことで、ストレスを解消し健康的な生活を送っているそうです。

そして、ガーデニングが大好きなイギリス人達は、お庭の手入れに一層力が入っている様子です。飲食店他、多くのお店が閉店している中、一部のガーデンセンターは開店していると聞くと、何ともイギリスらしいと感じます。これからの季節は、各家庭のお庭にも美しく花が咲き乱れ、Stay at Homeを楽しめることでしょう。

残念ながら、私の自宅近辺にはコッツウォルズのような美しい自然は無いので、室内にお花を飾ったり、ベランダでお花を育てながら、毎日その成長を楽しみに見守っています。

最近では、ゴールデンウィーク前からよい香りを漂わせていたジャスミンの花は終わりに近づきましたが、代わりにラベンダーが咲き始めました。

コッツウォルズの自然とは比べ物にならない小さなお花を愛でながら、春夏の出張で楽しんでいたコッツウォルズの自然に思いを馳せ、イギリスへ再訪できる日を心待ちにしています。

廣江 友美

CWAだより⑰

2020年4月20日

政府より「緊急事態宣言」が発令され、皆さんの生活にも様々な不便が生じてきていると思います。

私自身、この仕事を始めて30年近くになりますが、今だかつてないような“ピンチ”に見舞われ、目の前に仕事がないことへの恐怖、先が見えない不安を感じる毎日です。しかし、これが自分だけ私達だけでなく、日本人、世界中の多くの人の想いであると考えると、「仕方がない」と開き直る一方「今、自分に出来ること」に向けて進むしかないのでしょう。

当社も学生さんが最も多く動く3~4月の春休み、そして7~9月の夏休みまでの英国語学研修が次々にキャンセルとなりました。春の研修の準備はほとんど完了していましたので、生徒さんに現地で渡すはずであった “修了証書” を大量に破棄するのは何とも言えない虚しい気持ちでした。ある学校の先生から「生徒達へ研修キャンセルの連絡をすると、教室でみんなが泣き止まなかった」と、そんな話を聞くと悔しくてなりません。

そのような中、今では在宅勤務日や休業日を設け、慣れない仕事の形態に戸惑いながらも、今だからこそ出来る課題への取り組みを始めました。皆で30個の課題を出し合い、またいつの日か必ず復活する研修をより一層充実したものにすることを目標に!

「事前学習の資料はこれで良いの?」、「バスの中ではもっと面白い話を!そんなのでは生徒さんが寝てしまうよ。」「どれだけイギリス史を知っているの?ヘンリー8世、クロムウェル、エリザベス1世の偉業は?」叱咤激励しながらモチベーションをあげていきます。前向きに取り組むのみです。

現地スタッフの1人からのこんなメッセージが届きました。

「CWAという会社を木に例えると、今までは木がすくすくと育ち、毎年きちんと“花”を咲かせてきました。今は花を咲かすことが出来ない時期に入ったので、“木の根”を太く、強くしていきましょう。そうすれば、次に花を咲かす時は、前以上にたくさんの美しい花が咲く木に。そして、次にどんな嵐がきても決して倒れない木になると思います」 このメッセージで救われた自分もいますが、正直、次に花を咲かす前に木が倒れないと良いなと祈る自分もいます(涙)一刻も早く、この事態が終息しますように!!

 

黒川 正子

CWAだより⑯

2020年 年始のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。今年は「オリンピック年」で日本中が盛り上がる一年となることでしょう。そして、大方の経済人の予想では、今年前半はオリンピックの影響で経済状況はまずまず良いとのことですが、昨年から続いている「米中の覇権争い」や「中東情勢のくすぶり」などを受け、必ずしも世界全体の見通しが良いとは言えないかもしれません。

 こうした世界をめぐる政治経済動向の中、昨年あたりから、日本でも2015年に国連で決議された「SDGs(持続可能な開発目標)17のゴール」が注目され、それを実現すべく教育機関を含む社会全体が勢いよく動き出しています。胸に17のゴールを表す17色のバッジを付けている方が、テレビや日常生活でも多く見かけるようになりました。先日も、山手線の車体に「17のゴール」がデザインされているのを見かけ、いよいよ日本も本腰を入れ、このグローバルな課題に取り組み始めたことを強く感じました。

 このSDGsは公共機関ばかりでなく一般企業も策定・運用にかかわっていくことが求められています。即ち、営利組織である企業は利潤を追求するだけでなく、同時に持続可能性を追求することが、長期的な利益の確保にもつながるという観点のもと、産業界への協力が求められる内容となっています。

 こうした社会状況を受け、弊社の「英語教育」への社会的要請も益々強くなってきているように感じます。即ち、ネット社会が進むにつれ、益々人々のコミュニケーション・ツールとしての「英語力」の必要性が増しているからです。同時に日本人が不得意とする「プレゼン力」を培うことも要求されてきています。

 昨年弊社では約3,000人の中学・高校・大学生が短期語学研修、長期留学、修学旅行などの形で、英国コッツウォルズ地域に「ホームステイをしながら英語を学ぶプログラム」に参加していただきました。今年は、さらに英語力アップに向けたプログラム(カリキュラム)の改善、生徒・学生参加型の授業の工夫、教員のファシリテーター(促進者)としての個人能力のレベルアップなどに、もっと力を入れていきたいと思っております。それに加え、SDGsに関しては、「SDGsに向け自分として何が出来るか」などを同世代の英国人学生とのディスカッション等の機会を通して、若者同士で互いに情報交換をしたり、カリキュラムに加えることにより、その意識付けが出来るようにしていきたいと思っています。

 本年も又、皆様のご協力をいただきながら、なお一層「優れた英語プログラム」になるよう、スタッフ一同努力していきたいと思っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

コッツウォルズ・ウィンド・アカデミー

代表取締役社長 吉元誠二郎

CWAだより⑮

コミュニケーション・ツールとしての英語の大切さ

昨年8月。シドニーのショッピング街ピットストリートモール。日曜日とあって人、人、人。その交差点の一角に、何気なく置かれているベンチにインド人の親子が座っている。若い母親が持つお弁当に入ったカレーを3人の幼い子供達がスプーンで一口、口に入れては黙って次の子に回していく。子供達は、口いっぱいにカレーをほおばりながら、目をキラキラ輝かせて道行く人を追っている。そんな幼い子供達のしぐさが微笑ましく、私は暫く眺めていた。子供達の横では、父親が同じように目をギョロギョロさせながら街行く人達を追っている。しかし、その目は何となく不安げそうだ。あたかも、これからこの3人の子供達を、この「オーストラリア」という国でどうやって育てていけば良いのだろうかと自問自答しているかのようだった。

しばらくして親子らから目を移し、横断歩道を渡る人達を見てみると、そこには、なんと様々な人たちが行き交っていることか!イギリス、イタリア、スペイン、アメリカらの欧米人からインドネシア、インド、フイリッピン、タイ、中国、台湾、韓国、そして日系の人らのアジア人、またペルーやアルゼンチンら南米人...。皆、おしゃべりをしながら日曜日のショッピングを楽しんでいる。その話す言葉から聞こえてくる多種多様な言語は、まさに移民の国、多民族国家の「オーストラリア」であると実感した。同時に、これら多種多様な言語や文化(カルチャー)の違う人達を一つにまとめ「オーストラリア」という国づくりをしていかねばならないことは、どれほどのエネルギーを要することだろうかと戸惑いに似た思いがした。
 
数日後、オーストラリア人の校長先生と話す機会があった。率直に聞いてみる。「今、オーストラリアの国で一番大切なのは、何だと思いますか?」と。校長先生曰く「一番に大切なのはコミュニケーション・ツールとしての英語力を身につけること。多種多様な言語、文化が異なる人たちが一緒にこの国で生活していくには、英語が話せなければ、お互いの気持ちや考えが理解できない。即ち英語圏でない国から来た人は、まず英語を学ぶことが大切。また英語圏から来た人は、第二外国語(例えばインドネシア語、中国語や日本語など)を身につければ、より一層お互いの気持ちや考えがわかるようになる。そこからオーストラリアの国づくりの一歩が始まるのだ」と。さらに付け加えて「次に大事なのは、教育。異なった歴史や習慣、文化(カルチャー)をバックボーンに持つ子供達が、友達と一緒に学んだり、遊んだりする中でそれぞれの国のカルチャーを大切に思う心を育み、一方で共有できる価値観を育てていかねばならない。これこそが、オーストラリア教育の大切な課題なのだ!」と。そんな校長先生の熱い話を聞きながら、単一民族の日本人にとって、 これは全く理解が及ばない範疇なのかもしれないと思った。
しかし、時代とともに着実に日本社会にも色々な国からの移民の人達が増えてきている。先の国会でも入国管理法改正が議論された。身近なコンビニや飲食店、病院や介護施設などで多くの外国人の働く姿が見かけられるようになった。少子高齢化社会の日本では人手が足りず、こうした外国の人達の手が必要になってきているのだ。そしてその人達とのコミュニケーション・ツールである「英語」に頼らざるを得ない。一方、日々、グローバル社会になりつつある日本では「英語」が日本人一人一人の必修科目となってきている。しかし、それはオーストラリアの国造りほど大きなエネルギーを要しないかもしれないが「英語を学ぶこと」 こそ、これからの日本の社会づくりにとって大切で急務なことだけは確かなようだ。
 
そんな時代の流れの中で、少し大げさに言うと、私たちCWAは、将来の日本の社会づくりの準備作業として、英語の本場「英国コッツウォルズの地」でホームステイをしながら英語を学ぶプログラム運営を行っている。短期語学研修や長期の留学を含め、昨年は、約2,600人を英国に送り、CWAプログラムを受講してもらった。今年は、更に人数が増え約3,000人近くの人を受け入れる予定だ。その一環として、この2月から4月にかけて英国の中学、高等学校の3人の校長先生が訪日され、留学生を送っている日本の学校を訪問し、お互いの信頼関係を深める予定だ。こうした相互の交流が更にプログラム運営をスムーズに、より実り多くしていくであろう。
 
「英国コッツウォルズから日本が変わる!」が私達CWAのスローガン。参加された一人一人が英語を身につけ、将来の日本を変革していくエネルギーとなってくれることを常に夢見ている。
 
コッツウォルズ・ウィンド・アカデミー株式会社
代表取締役社長 吉元誠二郎
英国有名私立校レンコムカレッジ   ロブ・ジョーンズ校長と      2019年2月新宿にて
チェルトナム市の市長さんと共に

CWAだより⑭

Japan Day2018 inオランダ

 ヨーロッパ中に大寒波がきていた3月初めの週末、110名のお客様と一緒に熱いJapan Dayイベントをオランダにて開催しました!

 Japan Dayとは、和太鼓、三味線、ソーラン節、狂言、講談、ガマの油売り、日本舞踊、日本の歌謡曲や南京玉すだれなど、日本の芸能文化を海外の方に紹介するイベントです。開催18回目を迎えた今回の会場は、オランダのライデン。シーボルトの家があり、日本との交流が昔から深い街です。

 雪がちらつく寒い中、会場にはたくさんの方が見に来て下さり、立ち見の方もいらっしゃるほどでした。地元紙にもイベントの様子が取り上げられる大盛況ぶり!パフォーマーの皆さんが普段から練習されている成果を、たくさんのオランダの方に楽しんでいただきました。日本に興味をお持ちの方が多く、体験ブースで行われていた紙芝居や書道、浴衣の早縫いなども積極的に参加されたり、イベントの最後にはお客様もどんどんステージに上がってロックソーランを踊りました!私自身、Japan Day3回目でしたが、いままでで1番現地の方とパフォーマーの皆さんが交流することができたイベントになったと感じました!言葉が通じなくても、ダンスや楽器などの芸能によって心を通じることができること、また日本文化の素晴らしさを改めて感じたイベントとなりました。

 写真では、本番前に訪問したゾイド大学でのパフォーマンスの様子をご紹介します。ゾイド大学には日本語学科があり、学生さん達はとても流暢に日本語を話されていて驚きました!イベントも大成功で、スタンディングオーベーションを頂きました!

ご参加いただきました皆様、素晴らしい舞台をありがとうございました!

 

喜多 莉沙子

CWAだより⑬

“心の交流” 極上の民泊“ホームステイ”

 最近の訪日外国人数の急増や2020年のオリンピック時の外国人宿泊先の不足解消にむけて、民泊サービスの運営ルールを定めた住宅宿泊事業法(民泊新法)が2017年6月に施行された。これは、これまでの旅館業法の範疇を広げ、法的規制をしっかりさせることで、民泊事業の拡大を図る為である。民泊事業者は、一般の日本人宅を利用することで、日本人の住生活スタイルを体感出来ることを強調したり、古民家や歴史的建築物を宿泊先に取り入れることで、さらに外国人旅行者の関心を強めている。これら民泊は、あくまでも「寝る」という空間を提供することである。(勿論、一部食事を提供するところもあるが)
 一方、これら「寝る」ことにプラス「学び」の空間としての民泊が「ホームステイ」と言える。弊社は、英国人でも一度は住んでみたいという美しい花と緑に囲まれた地域「コッツウオルズ地方」に特化しホームステイ手配を主な事業としている。約40年前に英国の語学学校で勉強をする機会を広げ、英国人家庭で宿泊することでさらに英語を身につける機会を多く提供することを目的にホームステイ手配を始めた。
 コッツウオルズ地方の中心地、昔、貴族の保養地、現在は学園都市として緑豊かなチェルトナム市を中心に、コッツウオルズ地方に点在する他の地域5カ所でも、日本人の学生、一般の方々を対象にしたホームステイを手配している。(ホームステイ先には、他国籍の人が同時に同居することはせず、英国人ファミリーと日本人がじっくりと向き合える機会を多く提供する)
 ホームステイは、単に寝食を提供する場所だけでなく、ホームステイの人々と共に生活をすることで、「英語によるコミュニケーション力」を身に付けることに加えて、「英国人のものの考え方」や「ライフスタイル」を学ぶ絶好の機会となる。特に、英国の夏は、夜9時過ぎまで明るく、外でスポーツを楽しんだり、バーベキューパーティーや、パブで食事をとったり、コンサートに連れてもらったりして、日本からの学生は、皆、楽しい時間をホームステイの方々と過ごしている。又、一般の方々もホームステイをしながら、英国式ガーデニングやお菓子作りをエンジョイしている。
 このように、ホームステイは寝食とともに「英語」を学んだり、いろいろなことを学ぶ機会を提供しており、今、日本で増えつつある民泊の「最高のあり方」だと思われる。もちろん、英国では、ホームステイは寝る(空間)の他に、そこに住む人の資格(たとえば16才未満の外国人が一定の期間以上ホームステイする場合はホームステイ宅の家族の無犯罪証明が必要とされる)がしっかりと守られている為、安心してホームステイを楽しんでいただける。
 最近、中・高校生、大学生のホームステイ希望が増えつつある中、当社は現地スタッフ(約20名の日本人)がホームステイ先候補地を一軒一軒訪ね、日本人の方々にふさわしい家庭環境かつ積極的に受け入れを希望している方々を厳しくチェックし、ホームステイ開拓をしている。
 こうしたホームステイでの生活は、きっと皆さんにとって“心の交流”という最高の機会を与える民泊であると言えます。弊社スタッフ全員、皆様にこうした最善の機会を提供が出来るよう、今後も努力してまいりたいと思っております。
 
コッツウォルズ・ウィンド・アカデミー株式会社
代表取締役社長  吉元 誠二郎
現地スタッフやお世話になっている先生、ホストファミリーとのパーティー

CWAだより⑫

パリを訪ねて…

昨年は訪問できなかったパリに行って来ました。3月のパリは日本より暖かく、日に日に街路樹が芽吹き、美しい緑色に変わっていきました。
イースター休暇より早い時期だった為、美術館でも混雑することがなく、ゆっくりと時間を過ごすことができました。あと数週間すると、休暇中の学生達がヨーロッパ中から芸術の都パリに集まってくることでしょう。
「ミロのビーナス」や「モナリザ」など世界的に有名な芸術作品が間近で鑑賞できるルーブル美術館を始め、印象派の作品が多く展示されているオルセー美術館、モネの「睡蓮」が鑑賞できる尾ランジェリー美術館など、どの美術館も、何度足を運んでも飽きることはありません。
 
建物の高さや色合いが統一された街並みは、それ自体が美術品のようです。日中は、青い空に白を基調とした石造りの壁が映え、街路樹の緑とマッチしてなんとも華麗です。夜にはライトアップされ、昼間とは一味違ったロマンチックな雰囲気に。
 
パリに来たら、忙しく観光スポット巡りをする足を止めて、町の景観を楽しんだり、美術館でじっくり芸術鑑賞をしたり、のんびりとした時間を楽しむのもお勧めです。
 
廣江 友美

CWAだより⑪

春の訪れ

英国では鮮やかな黄色い水仙の花が咲き始め、春を迎えようとしています。
多くの英国人は、前年の秋頃になると水仙の球根を植えます。手入れが簡単で、どんな植え方をしても必ず綺麗な花を咲かせるこの水仙の花は、英国ではとても人気で、家々のお庭や公園でもこの時期よく見かけます。水仙が黄色く色を染め始めると、春を迎えるんだなと実感がわいてきます。
英国の美しいガーデニングは、とても有名ですが、きっと花を通して季節を感じる人が多くいるのだと思います。普段から手入れの行き届いたお庭や公園には、1年中、色とりどりの可愛らしい花が咲き乱れ、童話の世界に入り込んだような街並みをより一層美しく魅了するものにしてくれます。
英国を訪れた際には、ぜひこの美しい花や緑を眺めながら、ゆっくりと紅茶を頂き、時間を忘れておしゃべりを楽しんではいかがでしょうか。
 
平田 夏樹

CWAだより⑩

新年を迎えて

新年あけましておめでとうございます。
2017年は米国新大統領の誕生で、世界の政治・経済が一体どのように働いていくのかという期待と不安が交錯する年の幕開けとなりました。
 
インドをこよなく愛する私ですが、昨年の11月、久しぶりにその地を訪れました。
日本ではあまり報道されていませんが、ちょうどその頃、新紙幣の発行が行われ、1ヶ月以内に旧紙幣と両替をしなければいけない時期であり、旅行者も一週間で3万円ほどしか現地紙幣への両替ができないという大変不便な期間でした。この政策は、闇(ワイロ)で稼ぎダンス預金している紙幣を市場(マーケット)に出させるという目的でなされており、闇で商売を行い、脱税をしている人達を取りしまるための施策であると聞きました。現地では色路な街を訪れましたが、どんな小さな村でも銀行前には両替をする長蛇の列がありました。そして、そんな村の中には、必ず目を輝かせた小さな子供たちの姿がたくさん目に入りました。
「今、インドには一億数千人の中間層が台頭している一方、十数億人の貧しい一般庶民がいます。しかし、あと数年で中国を追い越し世界一の人口大国になるはずです。その時には、この子供たちが国づくりに大いに貢献してくれるはずです。この子供たちこそが、これからのインドの宝物なんですよ!」と目を輝かしてガイドさんが言っていた話が脳裏に焼き付けられました。
それに比べ、既に世界一安全で平和な日本では、少子高齢化が進み、子供たちを見てもこれからの高齢化社会の負担を負わせてしまうだけなのではないかと気の毒に思えたりします。しかし、インドの子供に負けることなく、世界に大きく羽ばたき、世界のリーダーとして将来の日本の担い手として日本の子供達にも大いに期待したいとおもいます。
そして、この両国の子供たちが大人になった時。どんな素晴らしい世界が広がっているのかを期待したいと思います。その為のお互いのコミュニケーション力としての英語力養成のためのプログラム作りに私たちは一生懸命努力していきたいと思う所存です。
 
東京、現地スタッフ全員で力を合わせて今年も頑張りたいと思います。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
 
コッツウォルズ・ウィンド・アカデミー(株)
代表取締役社長 吉元誠二郎

CWAだより⑨

2016年を終えて…

2016年はパリのテロ事件の影響を残してスタートした私達の仕事でしたが、1年間を振り返ると、さほど大きな影響も受けずに沢山の生徒さんにコッツウォルズの地を訪れてもらいました。特に思い出深いツアーは、都内S高校の修学旅行で440名の生徒さん達が同時にホームステイをして、11クラスに分かれて地元の学校を訪問し、現地の生徒達に日本文化を紹介するという交流会が大盛況に終えられた旅です。折り紙や書道をはじめ、パワーポイントを上手に編集して日本の食事やマナーなどを発表したクラスもありました。又、”ピコ太郎”を披露したクラスは、現地の子供達も一緒に踊りだしお祭り騒ぎでした。(英国人生徒もピコ太郎のことをよく知っていました!)私が同行したクラスは”ラジオ体操第一”を紹介しましたが、これには現地の生徒さんばかりでなく先生方もノリノリで楽しんでいました。笑顔の絶えない交流会でしたが、日本からの生徒さん達も準備にかけた時間の分だけ、日本の文化や生活を見直すことができ、また英国の子供達にも日本のことを知ってもらえたという満足感も味わってもらえたのではないかと思います。又、もう一つ関西のR中学校の語学研修ではコッツウォルズの村巡りをした折、170名の生徒さんが、我々のスケジュールの段取り不足で、”バイブリー”という絵本に出てくるような素敵な小さな村に同時に到着してしまい、その村を日本人で埋め尽くしてしまったというハプニングがありました。村の人口を完全に上回ってしまい、コッツウォルズのいつもの平穏な風景とは大きく違っていましたが今となれば反省と共に良い思い出です。(来年は絶対に重ならないように反省を生かします!)
2月に言った台湾の「ジャパンデイツアー」も今年17回目となりました。アジアということもあり。120名以上の方にご参加頂き、こちらも毎回公言しておりますが、”大成功!”の一言でした。和太鼓やよさこいなどの出し物もお見事!そして、あれほどまでに日本からの演者と台湾の観客が一体となれたイベントツアーはありませんでした。今年も無事に終了出来たことに感謝いたします。そして改めてこの仕事の”楽しさ”を感じました。「異国の人達との交流」そして、その先にある「感動!」
今年の1年も社員皆元気に1年を終えることができました。一緒に旅をしていただいた皆様方に大感謝です!
 
黒川 正子

CWAだより⑧

お客様を通じて感じたこと

グループや学校様から受注が多い弊社ですが、個人のお客様からも時々お問い合わせがあります。お客様のご希望に応じてプランニングや、ホームステイ手配を行っています。(ご旅行にっていによっては手配出来ない場合がありますが…)
先日は、何と81歳の方からご連絡を頂き、ご旅行の手配とお手伝いをさせて頂きました。
こちらの方は、20歳の頃からガーデニングがダイスキで、長年「いつかかわいい花が咲く英国でお庭で昼寝をしてみたい」と夢見ていたそうです。そしてその夢を実現させる為に、半年前から英会話教室に通って猛勉強され、ぜひホームステイ生活をしながら自分の英語力を試してみたいという思いから、英会話教室の講師の方を通じてご連絡を下さいました。
英国に出発する前は不安な面もあったようですが、英国に到着すると気持ちも一変したようです。英国滞在中は、同じガーデニングが趣味のホストファミリーと一緒に、ファミリーご自慢の可愛いお花に囲まれたお庭で、お茶を飲みながらおしゃべりを楽しんだり、英国の伝統のお菓子作りやお料理作り、そしてコッツウォルズの村々やアンティークショップを散策しながら充実したホームステイ生活を過ごされました。ファミリーも一緒に過ごした日々がとても楽しかったようで、色々なお話を聞かせてくれました。
私は、この81歳という年齢で「英語力を身に付けて、渡英したい」というチャレンジ精神とそれを実現させる為の努力にとても感銘を受けました。そして自分自身も、どんな事にも前向きに挑戦していき、色々なものを吸収していきたいなと思いました。
これからも沢山の方が絵本の世界へ飛び込んだような可愛らしいコッツウォルズの地を訪れ、現地の方と出会い、話し、英国の文化や生活を体験しながら楽しい日々を過ごせるような素敵な旅作りをしていきたいと思います。
 
平田 夏樹
 
 
中日新聞に掲載されました!
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CWAだより⑦

オーストラリアでの修学旅行

約1ヶ月の英国出張後、今年はオーストラリアにて行われている修学旅行の添乗も担当しました。南半球にあるオーストラリアはそろそろ張るを迎えるというこの頃。朝晩は冷えますが、日中は暖かくとても爽やかです。修学旅行を行ったクィーンズランド州はそのお天気の良さから、別名”Sunshine state”とも呼ばれています。
この修学旅行では実際に現地私立校での授業に参加することができるのですが、その中でも「ロボット工学」の授業が印象的でした。生徒さん達は少人数のグループに分かれ、配られたパソコン上でロボットの動きに対するプログラミングを考え、その動作をロボットに記録。先生が出した課題(例えば机の上に置いてあるレゴを決められた場所へ動かし、スタート地点に戻る等)に挑戦します。生徒さん達は、ロボットのタイヤの回転数や物を動かす強さ、方向等を慎重に考え、とっても真剣な眼差しで取り組んでいました。ご引率で来られていた先生方も「こんな真剣な顔見たことない…!」驚かれる程、皆さん熱中されていました。「日本にもこういう授業があればいいのに!」「すごくおもしろい!」と生徒さん達も大喜び。
イギリスやオーストラリアの学校を見学すると、音楽や芸術、演劇、工学やスポーツ等、学問的な科目だけでなく実技的な科目にも多くの時間を費やしているようです。まだまだ日本では特別力を入れている分野ではないように思いますが、生徒さん達にとって、学ぶ科目の選択肢が広ければ、自分の特技や興味のあることに気付く機会も多く、一人一人の才能をより伸ばせる教育が可能なのでは…と感じました。「好きこそ物の上手なれ」と言いますが、研修を通して英語を好きになったり、ドラマやロボット工学等に興味を持ったりして、生徒さん達の世界や視野が広がると嬉しいです!
 
喜多 莉沙子

CWAだより⑥

A trip to Brisbane

オーストラリア第3の都市、ブリスベン。年間を通して温暖な気候で、晴れの日が多いことからサンシャイン・シティーとの呼び名があるほど。
南半球に位置するオーストラリアは日本とは季節が逆になるため、早朝飛行場に降り立つとコートの必要な気候だった。朝晩は上着が無いと辛いほどの気温だが、日中、太陽が顔をのぞかせると半袖でも十分な温かさになる。
1770年にイギリスの海軍士官、キャプテン・クックが大陸の東海岸に上陸した。その後、この地が、アメリカに代わるイギリスの流刑の地となったことはあまりにも有名。その後、様々な理由で多くの移民がこの地に根を張り、現在では、人口の20%はオーストリア以外の土地で生まれた人々らしい。
日本人に人気のあるオーストラリア。イメージは、広い空、青い海、豊かな自然に動物たち、おおらかな気質の人達、、、と言ったところだろうか。しかし、その歴史に触れてみると、現在の明るいイメージからは想像できない側面があることに驚かさせる。先住民アボリジニーの方たちの辛い歴史が広く知れ渡ったのは1970年代初頭、そんなに遠い昔ではない。若い国だからこその痛みを背負い、乗り越え、今のオーストラリアがあるのかもしれない。
ブリスベン川にかかる橋を渡った先のサウス・バンクでは、イベントが開催されていた。イベントに参加する人たちに混ざって橋を歩いてみると、聞こえてくる言語や服装の何とバラエティーの富んでいることか!
オーストラリアという舞台で、様々な文化が生かされている。暖かな太陽の下、橋を渡って行く人々の顔は、幸せそうな笑顔で輝いていた。
 
廣江 友美

CWAだより⑤

卒業式ツアー

5月下旬、スイスの添乗に出かけました。10年以上お付き合いが続く、スイス公文学園様の「卒業式ツアー」です。この学校はスイスのレザンという町にある寮制の高校で、生徒さん達は親元を離れて3年間の留学生活を送り、その後は世界に羽ばたいて活躍をされています。その記念すべき卒業式へ参列するご家族と共に、前半はスイスの明峰ユングフラウヨッホを観光し、旅の後半は卒業式へと向かいます。今年のユングフラウはこの上ない晴天に恵まれ、まるで山の上からハイジとペーターが駆け下りてくるかのような、スイスらしい爽やかなアルプスの景色を満喫することが出来ました。エーグル城で行われた卒業式も無事終了。海外で3年間頑張ったご子息の成長ぶりに涙を流すご両親の姿。この光景は毎年アルプスの絶景にも勝る感動シーンの連続で、胸がキュンとなります。イギリスの語学研修の添乗業務以外でも、お客様のこうした人生の特別(Special!)な場面に一緒にいることができ、そして感動も共有させていただき、改めて幸せな仕事だなぁ…と痛感しました。
 
黒川 正子

CWAだより④

春の語学研修を終えて

約2週間の英国語学研修のアテンドを終え、桜が満開の日本に帰国しました。
イギリスでは3月末の日曜日にサマータイムを迎えましたが、私が滞在している間は日本よりも冷え込むことが多かったです。
研修中のスケジュールは主に、午前中に英国人の先生による英語レッスンを少人数で受け、午後にはバスにて可愛らしいコッツウォルズの村や、有名大学都市オックスフォード等、歴史ある由緒を訪問したり、英国人学生へ日本文化を紹介し、交流を楽しんだりします。
現地の私立学校の授業を見学することもあり、英国人学生が積極的に発言したり、ドラマの授業では演技をする姿を見て、日本人の学生さん達はとても驚かれていました。
しかし、そんな内気でシャイな日本人学生も負けてはいません!
研修が後半になってくると、英語レッスン中の発言も増え、日に日に自身と勇気に満ちた顔付きになります。
2週間という長いようで短い研修を終え、学生さんの多くは、「今度はもっと長くいたいです。」「もっともっと英語を頑張ります!」とこれからの学習に意欲を燃やしていました。
英語力だけではなく、学生さんの精神的な成長もこの研修の大きな成果であることを感じました。
 
喜多 莉沙子

CWAだより③

海外文化交流の旅~JAPAN DAY in 台湾~を開催し、大成功に終わりました!!

ジャパンデイの今回の開催は、親日の方が非常に多い事でもよく知られる、台湾にて行われました。
 
ここ数年は、日本から台湾への観光客も年々増え続けております。日本からは120名もの演者さんに参加してくださり、2/27に現地の小学校訪問、翌28日には現地の文化センターにてステージでの発表演舞と、展示・ワークショップを行いました。
 
小学校訪問は、現地の私立校「薇閣小学校」を訪問し、実に1,500名の全校生徒の前で演舞をさせて頂きました。
日本からは和太鼓、よさこい、津軽三味線、狂言、書道パフォーマンスを披露し、生徒の皆さんは、小雨の降りしきる中でしたが、皆さん帽子を被りながら食い入る様に見学してくれ、拍手や掛け声で日本からのパフォーマンスを大いに盛り上げてくれました。
日本からのパフォーマンスの後、次は台湾の生徒さんが、太鼓を使っての伝統的な踊りや、武術、中国コマなどの披露をしてくださり、小学生とは思えない見事なパフォーマンスの数々に、日本勢は大きな盛り上がりとなりました。
その後、学校の教室をお借りし、それぞれの演目の体験ワークショップを行い、現地の小学生と交流を楽しみました。
 
翌日は、本番のステージ発表の日。
生憎、天気は大雨でしたが、500名弱の席の会場は超満員に埋め尽くされ、展示・ワークショップ会場を含めると、実に3,000名以上の台湾の方にご来場・見学・体験して頂くことができました。
それぞれのパフォーマンスが終わるたびに、観客の皆さんからの大喝采を頂き、会場は終始熱気に包まれていました。イベントの最後には、会場のお客さんと一緒に、ロックソーランを踊り、感動的な一体感の中、イベントの大成功を台湾のお客さんと共にお祝いしました。
 
今回のジャパンデイも、120名の日本からの演者さんのお陰様をもちまして、大成功を納める事が出来ました。
このイベントを通じ、日本の伝統芸能を世界中の人々に知ってもらう事はもちろん、世界の人々と心を通わせ、世界平和の一助となることを心より願っております。
 
織田 成一郎

CWAだより②

A letter from Cheltenham

今、日本の九州のS中学校の修学旅行のアテンドで、イギリス中央部に位置する美しいコッツウォルズ地方にあるチェルトナム市に8日間滞在しています。日本よりも冬の寒さが少し厳しく、生徒さん達は暖かい服装が欠かせません。特に朝晩は気温が零度以下に下がり、毎朝車のフロントガラスの霜をこすり落とさなければなりません。しかし昼間には青空が広がります。バス ハイクに出かける時間になると、太陽が皆さんを暖かく迎えてくれます。英国も暖冬の影響か、2月前半には「Daffodil(水仙)」が咲き始めました。鮮やかな黄色の花は生徒さん達を喜ばせています。
 
訪問当初、生徒さん達はかなり緊張しており、ホストファミリーとのコミュニケーションが難しかったようですが、3日目あたりから生徒さん達の緊張が和らぎ始め笑顔が見えるようになりました。毎朝生徒さん達は元気に登校し、「ホストファミリーと一緒に何をしましたか?」と聞くと、「Yesterday we played badminton」、「Last night we went bowling」、「My host sister and I made cookies」と楽しそうに英語で返事をしてくれました。
最終日には、お世話になったホームステイ先の方々を招いて、「日本文化」を紹介しました。相撲、日本舞踊、剣道、オタ芸、漫画、浴衣の試着コーナーなど伝統的な文化だけではなく、日本人の若者の間で今、流行っている文化も紹介しました。最後に生徒さん達が一人一人、感謝の気持ち込めてホストファミリーへ「Thank you」のカードを渡しました。ホストファミリーの方々もそれが嬉しかったようで涙し、またその涙を見た生徒さん達も涙を流してしまい、ファミリーとの思い出を振り返っていました。生徒とファミリーとの国際交流の絆は、きっと強く深まったことでしょう!
 
これらのホームステイ先の方々は毎年日本人の生徒さん達を受け入れてくださっており、とても楽しみにしています。しかし、最近は「ヨーロッパは危ない」というイメージを持たれ、中にはイギリスに行きたくない、、、という日本の生徒さん達も出るのでは?、、、そんな心配をしながら、首を長くして待って下さってます。コッツウォルズ地方はイギリスの中でも非常に治安が良く、地元に方々は穏やかな普通の生活を送っています。今回生徒さん達も、沢山の思い出をつくられ、貴重な体験をしたと思います。帰国後も国際交流を続けていってほしいと思います。
 
三加茂ホワイト・ジェフリー

CWAだより①

念頭のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
2016年もテロや近隣諸国との外交問題など不安な課題をかかえての幕開けとなりました。一方、「少子高齢化」も年とともに進み、その財源を求め消費税アップや年金の見直しなど緊急課題となっています。
そんな中、時代は確実にグローバル化が進み、少子高齢化による労働人口の減少(外国人労働者増)を見据えての「英語コミュニケーション力」の養成が叫ばれています。文科省も「英語を使って羽ばたく日本人」のスローガンを掲げ英語教育に本格的に取り組んでいます。
当社は、そんな時代の要請に応えて、今年も英国コッツウォルズ地方で、英国人家庭にホームステイしながら日常生活の中から「英語力」を身に付けるプログラム作りに努力していきたいと思います。英語を身に付けるには、英語のシャワーをたくさん浴び、自分でも英語をしゃべるという地道な実践の中からしかコミュニケーション力を養う方法はありません。
当社はこの地に足を踏み入れて早や40年。すっかり地元の人達とは親密な関係を築きあげてまいりました。ホームステイや英語授業、アクティビティなどでさらに地元の人達のご協力をいただきながら地元密着型のプログラムによる「英語のコミュニケーション力」養成のためのプログラム作りを展開していきたいと思います。
東京・現地スタッフ全員で力を合わせて今年も頑張りたいと思います。
どうか宜しくお願いいたします。
 
コッツウォルド・ウィンド・アカデミー
代表 吉元誠二郎
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